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紫光窯ロゴ

窯炎と薪能
第20回窯炎と薪奏

 紫光窯は、「立田の里を新しい文化の発信地にしよう」と陶芸家・林克次が提唱し、1999年に築かれました。

 三代目の甥の林伸也夫妻とともに、紫光窯を拠点に芸術活動に情熱を傾ける一方、地元の文化振興にも並々ならぬ精力を注がれてきました。

 開窯以来、毎年5月に地元藤原地区への感謝と真の文化発信として「炎のイベント・窯炎と薪能」を開催し、広く一般に開放してきました。

 このイベントは、重要無形文化財保持者(人間国宝)団体認定者の喜多流能楽師・長田驍師が、斯界の名手を誘い上演する薪能です。

「炎のイベント第20回記念」石造舞台が完成

「炎のイベント第20回記念」
石造舞台が完成

 長年の「立田の地に縁のある新作能を地元で演じ、立田の地を日本中に知って欲しい」という悲願が通じ、2008年には原作者の奥村満富氏と長田師によって創作能「織部」が完成し、築窯10周年記念にこの地で演ずることができました。

 昨今、各流派で演ぜられる能の演目は二百数十曲ほどで、多額の費用や原案、台本、振付、演出の出来る人材が少ないことも含め、新作能が世に出ることは稀である。これは克次と奥村、長田両氏と紫の会、周囲の方々の理解や援助が重なり合って、紫光窯への思いが結実した結果です。

 今後も、完成度を高めつつ「織部」は上演され、未来の子ども達のための確かな文化遺産の継承になっていくと確信しています。

刊行された第20回記念誌「とこしなえ」

刊行された
第20回記念誌「とこしなえ」

炎のイベント第20回記念 窯炎と薪能

薪能番組

番組 クリックで拡大表示します。

5月27日(土)
薪能:創作能「織部」〈18:30~〉

■5月25日(木) 登り窯火入れ
■6月3日(土) 13:00~ 窯出し

織部 あらすじ

 旅の俳諧師・芭蕉が関ヶ原の古戦場で昔を偲んでいると村人が現れ、芭蕉の問いに答えて「東軍圧倒的優勢の中、島津の軍勢は伊勢路へ逃げ去る。家康より島津追討の命を受けた古田織部は美濃と伊勢の国境近くまで迫った」と事細やかに語る。余りにも詳しい物語に「御身は如何なる人」と尋ねる芭蕉に村人は「我は織部の亡霊なり。戦では武将として功績を挙げたが後に謀反の疑いを受け子息重嗣諸共に切腹させられた。そのために千利休亡き後茶道の宗匠としての実績や陶芸界、芸術界での功績迄も否定されたのが心残り」と告げて姿を消す。

 古田郷で野宿をしている芭蕉の枕辺に織部の霊が現れ、利休が完成させた「侘びの茶」を改革し、武将がわきまえる「書院の茶」の作法を完成させた事や、利休と織部の茶の湯の違いなどを語る。更に信楽や美濃へ連房式登り窯を導入し、色様々な織部焼を完成させた事を語り、今は心も晴れ晴れとした言って舞を舞い「此の古田の郷には土も有り窯も有り、村人の直なる心もある。柵を解きて新しき芸術を生み出そうと云う試みが大切だ。この願いを後世に伝えてほしい」と望みを芭蕉に託して姿を消す。



長田驍師

長田驍師(おさだ たけし)プロフィール
シテ方喜多流職分 1938年生まれ
1941年 3歳にて仕舞「老松」で初舞台。
              7歳のときに「小鍛冶」を舞う。
1946年 十四世宗家喜多六平太師の内弟子となる。
1957年 「猩々乱」を披き職分となる。
1998年 津市文化賞を受賞
2001年 国の重要無形文化財能楽総合指定認定者となる。
2003年 三重県民功労賞受賞
東海3県などに於いて能楽の普及、後継者育成に力をいれる。
能楽協会名古屋支部理事、日本能楽会会員、喜多流長袖会主宰


長田郷師

長田郷師(おさだ あきら)プロフィール
喜多流シテ方 1971年生まれ
1975年 仕舞「老松」にて初舞台。父・長田驍に師事。
1981年 長田 驍後援会能にて初能「猩々」を舞う。
1997年 能楽協会名古屋支部入会。
2004年 長田 驍職分45周年記念能にて「猩々乱」を披く。
能楽協会名古屋支部常議員

過去のイベントのようす

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