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紫光窯ロゴ

窯炎と薪能
炎のイベント・ポスター

 紫光窯は、「立田の里を新しい文化の発信地にしよう」と陶芸家・林克次が提唱し、1999年に築かれました。

 三代目の甥の林伸也夫妻とともに、紫光窯を拠点に芸術活動に情熱を傾ける一方、地元の文化振興にも並々ならぬ精力を注がれてきました。

 開窯以来、毎年5月に地元藤原地区への感謝と真の文化発信として「炎のイベント・窯炎と薪能」を開催し、広く一般に開放してきました。

 このイベントは、重要無形文化財保持者(人間国宝)団体認定者の喜多流能楽師・長田驍師が、斯界の名手を誘い上演する薪能です。

 長年の「立田の地に縁のある新作能を地元で演じ、立田の地を日本中に知って欲しい」という悲願が通じ、2008年には原作者の奥村満富氏と長田師によって創作能「織部」が完成し、築窯10周年記念にこの地で演ずることができました。

 昨今、各流派で演ぜられる能の演目は二百数十曲ほどで、多額の費用や原案、台本、振付、演出の出来る人材が少ないことも含め、新作能が世に出ることは稀である。これは克次と奥村、長田両氏と紫の会、周囲の方々の理解や援助が重なり合って、紫光窯への思いが結実した結果です。

 今後も、完成度を高めつつ「織部」は上演され、未来の子ども達のための確かな文化遺産の継承になっていくと確信しています。

炎のイベント

薪能番組

番組 クリックで拡大表示します。

5月25日(土)
薪能:「経政」〈18:00~〉

■5月23日(木)
 登り窯火入れ

■6月1日(土)
 13:00~ 窯出し

経政 あらすじ

 琵琶の名手平経政は、仁和寺御室の守覚法親王に寵愛され、青山という琵琶を預け下されていたが、一の谷の合戦で討死した。

 親王は名器・青山を仏前に供え、経政の霊を弔うよう仰せ出される。

御室に仕え、経政幼少の時よりの師である大納言僧都行慶(ワキ)は管絃を奏して経政の霊を弔う。

 夜も更け、幽かな灯火の光の中に人影(シテ)が見えるのを不審に思った行慶が声を掛けると「我は経政の幽霊」と名乗る。その姿は行慶にも、見えたり、隠れたり幻を見る心地だった。

 経政は法親王に愛され、青山の琵琶を弾き、何不足ない生活を送った頃を懐かしむ。

 人々が管弦を奏して回向すると経政も青山の琵琶を弾き、美しい笛の音に鳳凰が舞い遊んだと云う中国の伝説などを語り、夜遊を楽しむ。

 やがて時移り、経政の心中に一の谷の合戦で討たれた無念の心が沸き起こる。それは瞋恚の心と呼ばれ、その心を持つと戦いで死んだ者の霊が行く修羅道に堕ち、そこの王である阿修羅王の軍勢と仏法を守護する梵天や帝釈天の兵との永遠に続く戦いに巻き込まれるのである。

 人々の目には瞋恚の心を持った経政が行う、修羅の戦いの凄まじさがはっきりと見える。

 怒りの姿を人々に見られた事を恥じた経政は「飛んで火に入る夏の虫」のことわざにある、美しい夏の虫の如く、身をもって灯火を消すと、暗闇にまぎれて消えうせる。



長田驍師

長田驍師(おさだ たけし)プロフィール
シテ方喜多流職分 1938年生まれ
1941年 3歳にて仕舞「老松」で初舞台。
              7歳のときに「小鍛冶」を舞う。
1946年 十四世宗家喜多六平太師の内弟子となる。
1957年 「猩々乱」を披き職分となる。
1998年 津市文化賞を受賞
2001年 国の重要無形文化財能楽総合指定認定者となる。
2003年 三重県民功労賞受賞
東海3県などに於いて能楽の普及、後継者育成に力をいれる。
能楽協会名古屋支部理事、日本能楽会会員、喜多流長袖会主宰

長田郷師

長田郷師(おさだ あきら)プロフィール
喜多流シテ方 1971年生まれ
1975年 仕舞「老松」にて初舞台。父・長田驍に師事。
1981年 長田 驍後援会能にて初能「猩々」を舞う。
1997年 能楽協会名古屋支部入会。
2004年 長田 驍職分45周年記念能にて「猩々乱」を披く。
能楽協会名古屋支部常議員

過去のイベントのようす

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